iPod Touch 用のスタンドを探しているときに、Bluetooth 接続のワイヤレスレシーバーを見つけました。
これを使えば、iPos とヘッドホンをワイヤレスにできるわけです。
いつも iPos から伸びるコードをあっちこっちに引っ掛けながら、断線するんじゃないかと不安に思っていたのですが、これを解消できそうです。
というわけで、少し調べてみました。
基本的な要件は
・Bluetooth で接続できる(iPod touch で使用できる)
・自前のヘッドホンを使用できる
です。
該当する製品は、結構ありました。
調べているうちにわかったことは、連続稼働時間が意外と短いことと、「マルチペアリング」に対応しているものがあることです。
また、大抵の製品はリモコンとしても使えるようでした。
まず稼働時間ですが、短いもので4時間程度。
通勤が片道1時間ちょっとなので、これだと2日持つかどうかという感じです。
長いものだと8時間くらい。
これだと3~4日持ちそうでしょうか。
「マルチペアリング」というのは、「一度に複数機器とペアリングできる」機能のこと。
Bluetooth 機器を使ったことがある方ならわかると思いますが、マルチペアリングに対応していない Bluetooth 機器は、接続先を変えるたびにペアリング作業が必要でした。
つまり、2つの機器を切り替えながら使いたいという場合は、都度ペアリングをしないといけなかったのです。
このため、マルチペアリングに対応していない Bluetooth 機器は、「ペアリングした機器専用」みたいなイメージで使っていました。
これがマルチペアリングに対応した機器だと、都度ペアリングする必要がなくなります。
一度ペアリングしておけば、最初に見つかった接続先と自動で接続してくれるようになるのです。
(複数とペアリングできるというだけで、複数と同時につなげるわけではありません。あくまでも、同時に接続できるのは1機器のみです)
マルチペアリングについては、iPod しか繋がないつもりだったので当初は必要ないかなぁと思っていました。
ただ、今後 Bluetooth に対応した機器が増えるであろうことを考えると、できればあった方がいいかなぁと思うようになりました。
で、結果として、audio-technica の「AT-PHA05BT」を購入しました。
連続稼働約8時間、マルチペアリングに対応するほか、有機 EL ディスプレイやエフェクトモードを搭載と、なかなか贅沢な物を選んでしまいました。
その使用感ですが…。
ペアリングはかなりスムースにできました。
ちょっとペアリングボタンが押しにくいですけど、頻繁に使うボタンではないのでさほど問題にはならないでしょう。
肝心な音質ですが…そんなに悪くありません。
もちろん、有線に比べれば劣りますが、やや S/N 比が悪いかなぁという程度で、あまり気にはなりませんでした。
無音時のノイズは結構大きいですが、何か音が鳴っているときは気になりません。
有機 EL ディスプレイは、便利な以上に高級感があります。
本体正面側についているのですけど、表面が全面フラットで継ぎ目がないため、表示がないときはどこにディスプレイがあるのかわかりません。
一応、曲名の表示などにも対応しているようですけど、こちらはまだ確認できていません。
エフェクトモードについては、私の環境では必要ないと思いました。
というのも、もともと uEQ というiアプリを使って、カツカツにイコライジングしているからです。
なので、iPos と繋げているときは OFF にしています。
ただ、無用の長物というわけでもありません。
同じタイミングで Bluetooth 送信機「LBT-AT100C2」を買ったのですが、これを使って NintendoDS を繋げた時には、その効果を実感できました。
OFF の場合だと(個人的な感覚として)やや軽い音質ですが、エフェクトをかけるとグッと締まります。
エフェクトモードは4種類あって、まだ細かくは試していませんが、全体的に良い方向に音を作ってくれています。
さすがオーディオメーカーというところでしょうか。
マルチペアリングについては、ペアリングしている機器との接続が切れると、すぐにほかの機器を探してくれるみたいです。
レシーバー側で選べるともっと良かったのですけど、残念ながらそれはできないようでした。
ただ、iPos で Bluetooth のオン/オフをする場合には、[設定]ー[一般]と進んでいかなければならないため、ちょっと面倒ですね。
プロファイル経由で Bluetooth の設定画面を直接呼び出せばその手間を省くことができますが、やや動きが遅いのと、iOS5.1 では使えないことがネックですね。
(iOS を 5.1 にアップデートしていない人は注意しましまう。Siri 経由で呼び出せるようですが、それもあまりスマートじゃないし…)
稼働時間は、意外と持っています。
最初の1週間は金曜日の帰り、後家まで30分程度のところで切れました。
ただ、電源を切り忘れていたことが何度かあったので、そこで無駄に消費していた可能性が高いです。
次の週では、見事1週間を乗り切ってくれました。
性能的には文句無しですけど、値段はやや高め(Amazon で 7,000円強)なため、お値段相応という感じではないでしょうか。
買って損はないと思いますが、やはり「こだわる人向け」という感じがします。
マルチペアリングや稼働時間を我慢すれば半額程度でも買えるので、まず試したいという人は安めの製品で試してみるというのもアリかもしれません。