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2013年10月7日月曜日

Windows RT マシン(ソフトウェアレビュー)

オークションで落札した VivoTab RT TF600T(Windows RT 搭載タブレット)のソフトウェア面のレビューです。

今一つ不評な Windows RT ですが、実態はどうなのか体験してみました。
(今回の購入の目的の1つでもあります)


まず、使用できるのはモダン UI のアプリのみ。
デスクトップアプリについて Windows 標準のものとプリインストールされているもののみとなるので、実用的なものは無いに等しいです。
デスクトップは、ほぼ Office と設定変更(システム管理)にしか使いません(使えません)。

パソコン版(x86 版)の Windows さながらの UI を実装しているのに、それがほとんど生かせないというのは勿体ないですね。
かなりリッチな UI なのに…。
ストア経由でもデストクップアプリがインストールできるようになると良いんですけどね…。


次に、モダン UI のアプリについて。
これは正直「結構あるじゃん」という感じです。
数は確かに少な目な気はしますが、一通り揃っている感じはしますね。

ざっと見て、乗り換えなどのナビ系アプリや、カレンダーやタイマー、メモなどのユーティリティ系などは、種類もそれなりにあります。
ただ、どれも単機能な感じは否めません。
どれもアプリとして「若い」感じがします。
おそらく、ストア用に新たに開発したものが多いからだと思いますが、他のプラットフォームでの定番アプリが(同程度の機能性を持ったまま)移植されたりすると、また変わってくると思います。

また、モダン UI のアプリのおもしろいところは、Windows 8 版(x86 版)のアプリとそっくり(というか同じ?)だということですね。
多分、ソースなどを共通して使用できるからだと思いますが、同じ感覚で操作できるのは結構すごいことかと思います。
(全てのアプリがそうとは限らないかもしれませんが)

なお、Windows 8 版と同じであるがために、LINE については「パソコン版」として扱われます。
(ログインすると、パソコン側がログアウトされ、携帯端末側はログインが維持されます)

動作については結構軽快かと思います。
ストレージが遅いせいか、アプリの立ち上げなどにはひと間隔ある感じですが、ストレスを感じる程ではないですね。
ちなみに、Flash 系のゲームを動かしてみたところ、同じ CPU を搭載した Nexus 7 よりもかなり快適に動きました。
OS としての性能は、Windows RT も悪くないのかもしれません。


そして、デスクトップアプリについて。
メモ帳や電卓などの Windows 標準のアプリについては、基本的に同じです。
なので、実質 Microsoft Office のみが対象となります。

Office の起動については、「まぁこんなもんか」という感じ。
パソコン版の Office と比較すると「HDD 搭載機よりは速く、SSD 搭載機にま負ける」という感じではないかと思います。
起動後の動作については特に違和感はありません。
(Excel 2013 の「ぬるっ」としたカーソルの動きには、違和感を感じますが…)

ファイルの保存先として SkyDrive を指定できるのは、なかなか便利ですね。
Wi-Fi 環境ならローカルに保存するのと変わらない感覚で使用できます。
それでいて、後でパソコンやタブレットからすぐに見ることができるというのは、なかなか便利です。


結論として…。

やはり、中途半端な感はいなめません。
(TF600T というより、Windows RT として)
あれだけのデスクトップを持ちながら、全くと言って良いほど生かせていないのは、かなり勿体ないでしょう。
あの程度なら、モダン UI だけに絞ってしまっても良かったんじゃないかと思いますが…。

今後、デスクトップでも使用できるアプリが出てくればまた変わってくると思いますが、出てこないようだと立ち消える可能性は高い気がします。
逆に、デスクトップを生かすことができれば、他のタブレットに十分対抗できる気がしますね。
「Windows パソコンのように使えるタブレット」として、一定の評価は得られる気がします。

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