文具メーカー大手の KING GIM から発売されていたミニノートパソコンの「ポータブック」。
それが、2 万円強という価格で販売されていたので、思わず買ってしまいました。
ポータブックは可変キーボードを備えたミニノートパソコンで、8 インチサイズでありながらフルサイズに近いキーボードを備えているのが特徴です。
ただ、スペックがタブレットクラス(かなり低い)のに発売当初の価格が 9 万円前後とかなり高かったため、あまり興味を持っていませんでした。
それが、ここ最近(2016年11月頃)急に 2 万円強という価格で販売されるようにり、がぜん魅力的になりました。
特に 8 インチサイズのノートは、今となっては希少ですね。
特徴のあるキーボードはさすがに良い感じです。
ちょっと固めな感じですが、しっかりとしていて、このサイズでは格段に打ちやすいと言えるでしょう。
反面、ポインティングデバイスはかなり厳しいです。
「光学式フィンガーマウス」となっていますが、これは VAIO DUO11 に搭載されている「オプティカル・トラックパッド」と同様のもので、小型のタッチパッドのようなものです。
使いこなすには結構コツが必要ですし、細かい操作も難しいので、嫌っている人も多いですね。
8 インチサイズの画面は解像度が 1280×768 ドットと低めですが、サイズに対しては丁度良いかもしれません。
ただやはり、今となってはかなり狭いですね。
また、ノングレア(非光沢)の画面の質が今一つで、かなりギラつき感があります。
もうちょっとマシにならなかったのかなぁ…という感じですね。
それと、液晶パネルの開く角度が微妙に狭いです。
もう少し開いてくれると、姿勢の自由も利くのですが…。
拡張性はかなり低く、USB は 2.0 が一つだけです。
後は、HDMI とミニ D-Sub 15 ピン端子が一つずつ、フルサイズの SD カードスロットが一つとなります。
SD カードスロットは右側にありますが、深さがなく、普通のカードははみ出します。
が、Mac 向けの短い microSD カードアダプタが良い感じで使えます。
(少し角が立ちますが…)
残りのポート背面にあり、背面のほぼ全体を覆うカバーがついています。
また、USB ポートは少し奥まったところにあり、ワイヤレスマウスのドングルや小型の USB メモリなどを着けたままカバーを閉じることができます。
拡張性は絶望的なだけに、工夫し甲斐のあるところと言えるかもしれません。
画面こそ 8 インチとコンパクトですが、その分厚みがあります。
薄型ノートやタブレットの多い昨今では珍しい形状ですが、一昔前なら良くある厚みですね。
形状もノートらしく、後ろの方が厚みのある形になっています。
側面部粉は緩やかなカーブになっているため持ちやすいですが、前後は角があるので、結構痛いです。
そのせいで、単体での持ち歩きにはあまり向かないかもしれません。
CPU は Atom の x7-Z8700 と Surface 3 と同じものを搭載しています。
4 コア/4 スレッドですが、やはり非力ですね。
メモリは 2 GB しかないため、あまり重たい作業はできません。
ただ、ストレージが eMMC なため、HDD 搭載機よりも快適に使えると思います。
(メモリのスワップ時のパフォーマンス低下も HDD ほどではないでしょう)
そのストレージも、容量は 32 GB と絶望的に少ないです。
アプリの類はほとんど入れられないと考えた方が良いでしょう。
ただ、この手のマシンではメモリーカードで補うのが定石ですし、前述の通り小型の USB メモリなら挿しっぱなしにすることもできます。
逃げ道はあるというわけですね。
というわけで、32 GB の microSD カードと 64 GB の USB メモリを補助ストレージとして増設しました。
microSD カードは常設で、サイズ目一杯に仮想ディスクを構築しています。
ここに、ドキュメントやピクチャ、デスクトップ、OneDrive の同期先等、移動可能なものは全て移動させました。
(仮想ディスク自体はシャットダウン時にアンマウントされてしまうので、起動時にマウントされるようにタスクを登録しています)
USB メモリは取り外す場合があるので、一般的なデータ類を入れています。
無線 LAN は IEEE802.11b/g/n。
2.4 GHz 帯にしか対応していないため、ちょっと寂しい感じですね。
Bluetooth は 4.0+EDR と、こちらは問題ないでしょう。
プリインストールアプリは特になく、このマシン専用のソフトなどもありません。
ただ、Office Mobile が搭載されていますので、そこは評価できるでしょう。
バッテリー駆動時間は公称 5 時間と、モバイル機として短めです。
ただ、電源コネクタが microUSB なため、一般的なモバイルバッテリー等からの充電が可能です。
なので、実質的に問題になることは少ないでしょう。
総じて、9 万円前後という価格だと論外に近いと思いますが、2 万円強ならアリだと思います。
ノートパソコンとしても最安値クラスだと思いますし、そのクラスとしては処理能力も高めでしょう。
Office もついていて携帯性も悪くないですから、サブマシンとしてはかなり有力だと思います。
加えて、スペックが低いながらも所々に逃げ道があるところも、遊び甲斐がありますね。
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